2日目のテーマは、「選択肢を増やす」いつものパターンもいいけれど・・・ です。
前日よりさらに<動き>にアプローチしていきます。
「増やす」と書いてしまいましたが、Aのやり方だけじゃなくてBとCもありますよ、なるほど、と知識を増やしていただくわけでありません。
人間の身体は本当に精巧で、そして動きは複雑です。とてつもない制御のための仕組みを持って生まれ、身体の使い方を学び続けてきました。しかも<動き>を学習することは、決して動きだけを身につけたり更新することではないのです。身体の動きを制御する仕組み(回路)は、感情とか社会性とか思考とか、とにかく人間としての他の学習機能と同居しているために、お互いに深く深く関連づけられているので、その人がどんな風に何を感じてどう生きてきたかが持って生まれたものと混じり合い、すべてが無意識のうちに<その人の動き>になります。
レッスンではあまり日常的・具体的な動きを使うことはありません。やったことないような変な動きだったり、やたら微妙だったり、動かない動きや、赤ちゃんの頃の動き。そんな非日常で気づき(無意識下も含む)のためによく練られたものだからこそ、自分の持つパターンとそれとは違う動きや感覚があることに気づくことができます。それは「日常にすぐ役立つ変化」だけではなくて、もっと「単なる感覚」や「心地よさ加減」や「問いのまんま」であることも許してあげることで、あとで自分の選択肢をさらに増やしてくれます。急がばまわれ。
でも、レッスンの非日常に慣れるにはちょっと時間がかかる可能性があるのも事実。フェルデンクライスってこんなことするんだなあ、で終わってしまってはもったいない!だから1日かけてレッスンを浴びて、たくさんの身体からのサインを受け取っていただきたいし、サインをできるだけ味わうためには前日にご自分の身体と仲良くなっていただきたい。だから2日間かけます。精一杯の詰め込みです。ほんとうはもっとじっくりやりたいけれど、皆さんやっぱり忙しいですから。
初めての方、普段レッスンを積み重ねることができない方、日常の中で自分の全体としっかり関わっていく方向付けやそのためのヒントを持ち帰るための2日間に、どうぞお越し下さい。